TwitterやインスタグラムなどのSNS上の情報を漁っていると、Webライターに関する情報はメリットに偏っているなと感じることがあります。
そこで、こちらの記事ではWebライターになるメリットとデメリットをかなり細かく解説します。
Webライターに夢を見過ぎている人も、ネガティブな印象がある人も、どちらにも見ていただきたい内容です。Webライターを志す方はぜひ最後までお読みください。
Webライターの仕事内容
まず、大雑把に言うとWebライターは「Webサイト上の文章を書く人」と捉えられます。
一方で、Web業界ではWebライターは、「SEOを考慮したWebサイト上の記事を書く人(SEOライター)」を指すことが一般的です。
SEOライターは、キーワードリサーチ、構成作成、記事作成をおこなうことで、検索エンジンに最適化された記事コンテンツを作成するのが仕事です。
そこで今回こちらの記事では、「Webライター=SEOライター」という位置付けで、メリットやデメリットを詳しく解説します。
なお、SEOライター以外のWebライターに興味がある方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
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Webライターになるメリット
Webライターという職業には様々なメリットがあります。
Webライター歴12年の経験を踏まえてリアルなメリットを8つ紹介するので、参考にしてください。
始めるハードルが低い
Webライターのメリットはなんといっても簡単に始められることです。
パソコンでタイピングをして文章を書くことができれば、基本的に誰でも始められます。特別な資格も必要ありません。
ライティングに必要な環境さえ整っていれば、今日からでも始められるので、非常にハードルが低い職種と言えます。
初期投資の負担が小さい
必須となる機材やソフトなどが他の職種と比較して少ないため、初期投資の負担が小さく済むのも大きなポイントです。
たとえば動画編集の場合、スムーズに仕事をするために処理能力の高いパソコンは必須となります。
クライアントから編集ソフトの指定がある場合は、別途購入が必要な場合もあるので、まるっと30万円程度の初期費用がかかります。
一方で、Webライターであれば文章を書いたり、調べ物をしたりできれば基本的に問題ないので、そこまで高いスペックのパソコンは必要ありません。
せいぜい10万円前後の初期費用をかければ、パソコンを用意することが可能です。
専用のソフトについても、備え付けのメモ帳アプリやMicrosoft Wordさえあれば始めることができます。
なお、Microsoft Wordは有料ソフトではありますが、パソコンを使う仕事ならほぼ必須といえるExcel、PowerPointなどもセットでついてきて年額13,000円程度で収まります。
ライバルがそれほど強くない
「Webライターは飽和状態だ」という意見も散見されますが、筆者の肌感ではそう思いません。
意外かもしれませんが、仕事を安心して任せられるWebライターはそう多くないのです。
たとえば、Webライターとして仕事をしている人の中には、無断で納期を守らなかったり、突然連絡が取れなくなったりなど、社会人としてのマナーに欠ける人が一定数存在します。
言い換えれば、最低限のライティングスキルさえあれば、社会人としてのマナーを守っているだけでライバルと差をつけられるわけです。
実際のところ、文字単価が1円の案件も、2円の案件も、求められるスキルには大差がありません。
「この人との仕事はやりやすいな」「またこのライターさんにお願いしたいな」と思わせることが、ライバルとの差別化につながります。
場所を選ばずに仕事ができる
パソコンとネット環境さえあれば、どこでも仕事ができるのはWebライターの強みです。
自宅でも、近所のおしゃれなカフェでも、ホテルのラウンジ、海外でもどこでも仕事ができます。
たとえば、主婦の方は子育てで中々家を空けられないですが、Webライターであれば自宅にいながら完全リモートで働けます。
自身の都合に合わせて働く場所を選べるのはかなり大きな魅力と言えるでしょう。
人間関係のストレスとはほぼ無縁
社会で生きている以上、人と全く関わらずに生きていくことは難しいでしょう。
実際、Webライターの仕事もクライアントがいるので、ニーズを汲み取ったり、締め切りに追われたりなどのストレスは多少あります。
しかし、会社員の方のようにオフィスに出社する必要がないため、煩わしい人間関係に巻き込まれることは基本的にありません。
Webライターはよくも悪くも「外注」ですので、人間関係のストレスとはほとんど無縁の状態で仕事に集中できます。
幅広い知識が身に付く
Webライターの仕事は調べることから始まります。質の高いリサーチによって質の高いライティングが可能となるわけです。
そのため、Webライターは仕事をしているうちに、自然とその分野の知識が身についていきます。
筆者の場合、
- 中古品買取に関する記事を書くうちに、ブランド品に詳しくなったり
- 土地活用に関する記事を書くうちに、事業用不動産に詳しくなったり
- 転職に関する記事を書くうちに、転職事情に詳しくなったり
などの例があげられます。
それまで知らなかった知識を得たり、すでに知っていた知識をより深く落とし込めたりできるので、知的好奇心が強い方には魅力的な仕事です。
資格がなくても始められる
Webライターになるのに特別な資格は必要ありません。
SEO検定やWebライティング能力検定など、ライティングに関連する資格はいくつかありますがこれらの資格はクライアントから求められない限り、必須ではありません。
依頼を受け、執筆をおこなえば立派なWebライターです。
また、少し上級者向けの話にはなりますが、
- 不動産の記事を書くのであれば宅地建物取引士
- 資産運用の記事を書くのであればファイナンシャルプランナー
という具合に、特定の専門分野に関する資格があれば自分の強みになるので、仕事を受注しやすくなります。
収入が増える可能性がある
最初から企業勤めの方と同等の収入を得ることは難しいかもしれません。
しかし、ある程度の実績ができれば、より単価の大きな案件に恵まれる可能性があります。
たとえば、ライターのキャリアアップの一つに「Webディレクターになること」が挙げられます。
Webディレクターとは、記事の構成を考えたり、ライターさんが書いた記事を確認・校正したり、入稿したりする仕事です。
実際に求人を見ても、いちWebライターよりWebディレクターの方が単価は高い傾向があります。
フリーのWebライターは会社員のような給料制ではなく外注として報酬を得ます。
そのため、仕事量を増やしたり、単価交渉をしたり、ディレクターになったりなど、努力次第で収入が増える可能性は十分にあります。
Webライターになるデメリット
Webライターやフリーランスと聞くと、自由でストレスフリーでキラキラした生活をしているように思えるかもしれません。
しかし、実際ゼロからWebライターを始める作業はとても地味なものです。
「なんで周りは上手くいってるのに自分ばっかり案件が取れないんだ!」と落ち込むこともあります。
そこで、こちらではWebライターになるデメリットを7つ紹介します。
こちらを押さえておかないと、理想と現実とのギャップに心が折れてしまう可能性があるので、しっかり確認しておいてください。
最初は単価が安い
かけだしのWebライターが最初から単価の高い案件を獲得できることは非常に稀です。
たとえば、Webライターの受注形態で多いものに「文字単価制」がありますが、最初は1文字1円以下で依頼されることも珍しくありません。
実績を積んでいけば単価の高い案件ももらえるようになっていくので、最初は単価の安い案件も「実績を増やすため」と割り切って、積極的に受けていきましょう。
最初は応募にたくさん落ちる
仕事を発注する側からすれば、同じ金額を支払うのであれば、経験豊富でスキルが高いライターに依頼したいと思うのが心情です。
実際には予算の都合やタイミングなども関係しますが、特に即戦力を求めている場合、実績のないライターに依頼をすることは稀でしょう。
そのため、Webライターになって1年目は、案件に応募してもたくさん落選します。
「じゃあ実績がない状態でどうやって実績を作るんですか?」と疑問に思う方は、こちらの記事を参考にしてください。
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単価の高い仕事を得るには実績が必要
単価の高い仕事を得るには単価交渉が必要であり、交渉をする上で欠かせないのが「実績」です。
- 記事メディアの立ち上げ経験がある
- 健康食品系の記事を書いた経験がある
- 「●●」のキーワードで検索結果1位を取ったことがある
このように、実績があれば他のライターと差別化ができるので、発注側も「この人にお願いしたい」となるわけです。
一方で、実績がなくとも単価交渉できる可能性もあります。採用前のトライアル記事でスキルの高さを証明できた場合です。
収入が不安定になりがち
書けば書くだけ収入が増えるのがWebライターの仕事です。しかし、常に仕事がある保証はありません。
- 実績がいくらあっても、たまたま仕事に恵まれない時期がある
- 自身の体調不良ややむを得ない事情で働くことのできない
- クライアントの都合である日突然仕事がなくなる
などの状況は現実的に十分あり得ます。
会社員であれば基本的に毎月安定した給料を得られますが、Webライターは違います。
月額固定報酬の案件もありますが、数ヶ月で更新する場合がほとんどのため、会社員と比べるとやはり不安定な傾向が強いです。
収入が安定しないことにストレスを強く感じる方は、まずは副業で始めることをオススメします。
クライアントに振り回される可能性がある
一言にクライアントと言っても、その実態はさまざまです。
個人から依頼を受けることもあれば、企業から依頼を受けることもあるので、仕事の依頼の仕方や連絡の取り方、担当者のコミュニケーション能力などは、はっきり言ってバラバラです。
相性の良いクライアントであれば問題ないですが、人使いの荒いクライアントや、無茶な納期などを要求してくるようなクライアントも少なからずいます。
運悪くそのようなクライアントに当たった際は、振り回される可能性があるでしょう。
あまりに理不尽な要求をしてくる、相性が悪いなどの場合は仕事を断る勇気も必要です。
運動不足になりがち
Webライターの仕事中は、基本的に座りっぱなしです。集中力が続けば数時間座りっぱなしなんてこともあります。
Webライターを目指す方の中には、それを苦に思わない方もいるかもしれませんが、注意が必要です。
ずっと同じ姿勢でいること、特に座った姿勢でいることは「肥満」や「糖尿病」など、健康状態に様々なリスクをもたらします。
リスクに関する詳しい情報は厚生労働省の資料をご参照ください。
参考までに、運動習慣がない方は「ウェアラブルウォッチ」を活用するのも手です。
腕時計型のデジタル端末で、装着すると健康状態を常に観測してくれます。
1時間に1回は立ち上がるように促してくれるなどの機能を搭載したものもあるので、オススメです。
収入が減る可能性がある
今会社員をされている方であれば、Webライターに転身することで収入が減る可能性は当然あります。
ライティングのスキル1つで収入を増やせるのがWebライターの魅力ではありますが、収入が確実に増える保証はどこにもありません。
- リスクを抑えて副業から始める
- 十分な貯金をしておく
などの、最低限の保険をかけた状態で始めるのが無難と言えます。
Webライターの将来性
巷では、チャットGPTをはじめとするAIのテクノロジーが、さまざまな職業を奪うのではないかと不安視されています。Webライターもそれらの職業の1つです。
しかし、Webライターに関して言えば、そこまで心配する必要はないと筆者は考えます。
少なくともWebライターにとってAIは敵対するものではなく、より質の高い仕事を効率的におこなうために共存するものという認識です。
そこで、こちらではWebライターの将来性について解説します。
AIはWebライターの仕事を奪うのか?
近年AIの台頭は目覚ましく、Webライターの界隈でも話題に上がることが多いです。
例えば、人間であれば数時間もかかるような文章でも、AIに指示を出せば一瞬で作成してくれます。
他にも自動翻訳や要約、校正、表現の調整など、あらゆるライティング作業を瞬時におこなえるのは脅威です。
しかし、だからと言ってWebライターの仕事が完全にAIに奪われるかというと、そうでもありません。
その理由は、そもそもAIが作成する文章は人間が書いた膨大な数の文章データを元に作成されているからです。
仮にAIが正確な記事を作成でき、その情報が合っていたとしても、「誰がそう言っているのか」「どこがその統計をとったのか」の根拠は、結局人間が作った記事から引用することになります。
同じ名言でも誰が発言するかによって説得力が違うように、情報もまた何を根拠にしているかによって信憑性が変わるということです。
多少の直しが必要とはいえ、AIによって誰でも優れた文章を瞬時に作成できるようになったいま、この先のWebライターに求められることは、AIが作成した文章を適切に修正できるスキル(自分で直すまたはAIに適切な修正指示を出す)と言えるでしょう。
Webライターの需要は細分化している
昨今、SNSやブログ、note、記事メディアなど、インターネット上のプラットフォームは多様化しています。
多くの企業や個人がインターネット上での存在感を高めるためにコンテンツを必要としているため、Webライターの需要は今後も継続する可能性が高いでしょう。
それは、AIが今以上に浸透しても同じことです。
なぜなら、AIに文章作成を指示したり、修正したりする作業自体を面倒と思う人は少なからずいるからです。
実際、2023年時点のAIの文章作成レベルを見ると、複数の修正が必要なケースが多く、自分で書いた方が早いケースも少なくありません。
また、AIを使いこなすことができない会社や個人も一定数いるだろうと筆者は感じています。
現に、簡単なホームページや画像・動画の作成は、有料ツールを使えば誰でも簡単かつ安価にできる時代にもかかわらず、わざわざコストをかけて外注する企業はたくさんいます。
それと同じことがWebライターの業界でも起こる可能性はあるでしょう。
筆者がWebライターになった経緯
Webライターの話を聞きたくても、周りにWebライターの知り合いがいないという人もいるでしょう。
そこで参考までに、こちらではWebライター12年目の私がどのようにWebライターになり、現在に至るのかを簡単に紹介します。
結論から言うと、12年前と現在とを比較すると、現在の方がゼロからWebライターになりやすい環境が整っていると言えます。ぜひ参考にしてみてください。
アルバイトとしてWebライターに
私のWebライターとしてのキャリアは、アルバイトからスタートしました。
当時はシナリオライターを目指していましたが、中々目が出ず、アルバイト三昧の日々を送っていた焦りから、「バイトでもいいから文章を書いてご飯を食べたい!」と思ったのです。
散々求人を調べましたが、当時未経験で応募できた会社は2社だけだったと記憶しています。
何の実績もなかったですが、書類面接、面接を経てなんとか熱意だけで採用を勝ち取りました。
最初の頃は、ライティング以前にWebに関する知識や経験が全くなかったので、大変苦労しました。
「サーバーって何?ドメインとは?」
「メルマガってどうやって配信するの?成約率って何?」など。
「未経験で採用してもらえるなんて運が良かったんですね」と思われるかもしれませんが、正直血反吐を吐くような日々でした。
一番忙しかった時は1ヶ月ほど家に帰れなかった時もあります。
ただ、そのおかげで仕事の基礎体力がつき、短期間で一気にレベルアップできたと自負しています。
3年で脱サラしてフリーランスに
半年ほどで正社員になり、より一層仕事にのめり込んでいきました。
時給に換算すればバイト時代より時給が低かったですが、「これはお金をもらって修業ができる最高の体験だ!」と自分に言い聞かせてなんとか頑張っていました。
そして、部下が増え、上司や会社への不満も募り始めた頃、徐々に会社を辞めるという選択肢が現実味を帯びてきたのです。
当初は独立するつもりはなく、Webライターとして転職する道を模索していました。
しかし、現実は中々厳しく、自分の条件に見合う企業は見つかりませんでした。
次の仕事の充てもないまま時間だけが過ぎ、退職日のリミットが近づいてきたのです。
貯金など全くしていなかったので、「このままだと本当に生活できない」と、かなり追い込まれていました。
そんなとき、友人から独立をそそのかされ、おだてられ、その気になり、Webライターとして独立したのが9年前です。
会社を辞めるまでに1社だけ月額固定報酬で契約を獲得できましたが、月10万円にも満たなかったので、しばらくはお金に困る生活が続きました。
それからなんとかあがいて軌道に乗せ、今では法人も7期目に突入しています。
ライター歴だけでいえばすでに12年目に突入しているので、結果としてライター業が向いていたのだと思います。
Webライターに向いている人の特徴
Webライターになるメリットやデメリットを理解したとしても、自分に向いているかはまた別の話です。
そこでこちらでは、Webライターの適性について「ライティング」と「働き方」に分けて解説します。
ライティングに関して
「ライティング」に関して向いている人の特徴は大きく5つです。
- 文章を書くのが苦ではない
必ずしも文章を書くのが大好きである必要はありません。「苦ではない」ことがポイントです。
文章を書く行為を苦痛と感じる人はかなり多いので、苦ではない時点で大きな強みとなります。
- 調べるのが苦ではない
知的好奇心が強く、あらゆることに興味を持てる人はライターに向いています。
なぜならライターの仕事の大部分は調べることだからです。
自分の知識が増えることに喜びを感じられる人はライターにとても向いています。
- 論理的な思考ができる
文章だけで情報を伝えるためには、論理的な思考力が欠かせません。
情報を取捨選択し、適切な順番に並べ替え、適切な表現方法を選ぶスキルがライターには必要です。
- 細かいことが気になる
ライティングには「校正」という作業があります。
一度書いた文章をチェックして、過不足を調整したり、読みやすく書き換えたりする作業です。
こちらの作業をおこなうには、とにかく文章の細部まで気を配るスキルが必要となります。
そのため、日頃触れる文章に対して「もっとこう書けば伝わるのに」と感じる機会が多い人は、ライターに向いています。
- 他人の立場になって考えられる
ここで言う「他人」とは、文章を読む「読者」のことです。読者は基本的に自分とは全く異なる生き物です。
年齢、性別、居住エリア、好きなこと、嫌いなこと、日頃の不満、生活習慣など、1つも自分と共通点がない読者を相手にすることもあるでしょう。
たとえば「転職」に関する記事を書く際、記事を届けたい読者層は20代前半の人なのか、もしくは40代で管理職になっているような人なのか、その違いだけでも書き方や内容は変わってきます。
だからこそ、ライターは常に読者をイメージしながら、他人の立場になってわかりやすいかどうかを判断し、文章を書く必要があるのです。
Webライターの適性に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。
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働き方に関して
これまで会社員としてしか働いた経験がない方にとって、フリーランスのWebライターがどのような働き方をしているかは、中々想像しにくいかもしれません。
人によって差はあると思いますが、大抵は1人で黙々と作業することが多いです。
筆者のように在宅で仕事をする場合は、朝仕事を開始してから、夜仕事が終わるまで誰とも会話しないこともあります。
私はそれを苦痛とは感じず、むしろメリットしかないと思っているので、この働き方に満足しています。
逆に、チームで働きたいという方は寂しさを感じてしまうかもしれません。
また、在宅の場合は基本的にオンライでコミュニケーションを取るので、チャットツールやWeb会議ツールを使いこなす必要があります。
チャットツールならSlack、チャットワーク、Web会議ツールならzoomなどです。
厳密に言えば、ただツールを使いこなせるだけでなく、行き違いや摩擦が起きないような適切なコミュニケーション能力が必要です。
この辺りはビジネスメールなどの最低限のマナーを押さえておけば問題ないでしょう。
未経験からWebライターとして独立する3つのステップ
当たり前ですが、現在Webライターとして活躍している人々も、最初は未経験からスタートしています。
そこで、最後に「未経験からWebライターとして独立する3つのステップ」を紹介します。
副業として単価の安い仕事を受ける
「思い切って会社を辞めて、フリーランスのWebライターになるぞ!」と思っている人は、一旦ストップしてください。
同じことをして経済的に死にかけた私が言うのですから、聞いておいて損はないと思います。
可能であれば、まずは副業としてWebライターの仕事を始めることをオススメします。
理由は2つで、1つは経済的に困窮してまともに生活できなくなる可能性があるからです。
会社を辞めるのは、副業として始めて、Webライターとしての収入が安定してからで遅くありません。
もう1つの理由は、実績がない状態で独立するのはリスクが高いからです。
ライターが単価の高い仕事を得るためには、クライアントが「高い報酬を払ってもいい」と思えるような実績が必要です。
ですので、もし現在安定した収入があるのなら、最初は単価が安くてもいいので副業から始めてみましょう。
副業を始める方法としては、クラウドソーシングサイトに登録し、仕事を受注するやり方があります。自分の得意な分野の記事を執筆してみましょう。
名刺代わりになりそうな実績を増やす
少しずつ受注件数が増えて仕事に慣れてきたら、ライターとしての方向性を考えていきましょう。
方向性とは簡単に言えば、「どういうライター」と思われたいのか?です。たとえば、
- 転職系の記事に特化したライター
- LP制作に特化したライター
- 記事LP制作に特化したライター
などです。
このように方向性を絞ることで、案件の取捨選択ができるようになっていきます。
仮に転職系の記事に特化したライターになりたいのであれば、単価が安くてもいいので転職系の記事の実績を集中的に作ります。
そうすれば、次はその実績が名刺代わりとなり、より単価の高い案件を獲得しやすくなるでしょう。
中堅向けの高単価案件に応募する
2023年現在、クラウドソーシングサービスにはさまざまな種類があります。
知っておいた欲しいのは、サービスによって駆け出しのライター向けのものや中堅ライター向けのものなど、求められるレベルが異なる点です。
そして、当然ながら中堅ライター向けのものは、クライアントから求められる水準が高く、その分単価も高いです。
たとえば、私が案件を獲得した経験があるサービス「Workship」や「クラウドリンクス」では、時給2300円〜4000円の案件が常に複数存在します。
ライティングスキルもあり、名刺代わりとなる実績もあれば、このような条件の用意案件を獲得することも難しくありません。
ここまでくれば、独立してライターとして生計を立てていくことも十分に視野に入ってくるはずです。
まとめ
Webライターになる上でメリットやデメリットを把握することはもちろん重要です。しかし、それ以上に重要と言えるのは「適性」です。
現に「1人で黙々と作業をすること」は、私のような人間からすればメリットですが、チームワークを好む人からすればデメリットになります。
ですので、「Webライターはやめとけ」「Webライターは辛い」などの意見を鵜呑みにする必要はありません。
なぜなら、それらの意見はあなたの適性を考慮した上での主張ではないからです。
「じゃあ自分はWebライターに向いているんだろうか」と思った方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。