webライター

ChatGPTの文章校正は長文でも可能?プロンプト例7選も紹介

ChatGPTの文章校正機能を使いこなし、長文でもスムーズに校正する方法を紹介します。また、文字数制限を回避するテクニックや効果的なプロンプト例も紹介するので、参考にしてください。

ChatGPTの文章校正は長文でも可能

ChatGPTで文章の校正ができることは割と有名ですが、文字数制限があることから長文の校正は難しいというのが常識でした。

しかし、最近ではChatGPTがアップグレードされており、長文の校正もやりやすくなっているため、詳しく解説します。

ChatGPTには文字数制限がある

ChatGPTの「トークン制限」があります。トークンとは、ChatGPTがテキストの処理をする場合の最小単位のことです。

つまり、ChatGPTに対して利用者が入力できる文字数や、ChatGPTが返信できる文字数には制限があるのです。2024年2月時点における制限内容は以下の通りです。

バージョンやプラン 制限文字数 最大単語数 制限回数
無料プラン(ChatGPT-3.5) 約4096トークン

日本語で約8,000~12,000文字

2500語 最大4,000回/1日

最大60回/1分

有料プラン(ChatGPT4) 約4096トークン

日本語で約8,000~12,000文字

25,000語 最大100,000回/1日最大600回/1分
ChatGPT Business 約8192トークン
ChatGPT API

文字数制限を回避して長文を打つ方法

かなりの文字数を扱えるようになったChatGPTですが、中には数万文字以上の文章を扱う人もいるかもしれません。

そのようなときに活用したいのが、段階的にテキストを入力する方法です。具体的な手順は以下の通りです。

手順1:待機条件の設定 

最初に、ChatGPTに対して「これから下記のようなルールを決めます」と伝え、待機条件を定義します。

たとえば、「!!」という記号をチャットの始めに付けることで、ChatGPTに対してその応答を一時保留するよう指示します。このようにして、「!!」が付けられたメッセージを受け取ったら、ChatGPTは「一旦待機」するようになります。 

手順2:分割したテキストの送信 

ChatGPTが上記のルールを理解したことを確認したら、長文をいくつかのセクションに分割して送信します。

各セクションの始めに待機条件(今回は「!!」)を付けることで、ChatGPTはその都度「待機します」という応答を返すようになります。 

手順3:最終指示を出す

すべてのテキストが送信された後、最後のセクションに「これを校正して」というメッセージを付けて送信します。この最終指示を受け取ることで、ChatGPTはこれまでに提供されたテキストの内容を踏まえて、校正内容を提供してくれます。

返信が途中で止まった場合の解決法

ChatGPTの使用中、返信が途中で終わってしまう問題は、4096トークンの出力制限によく遭遇します。特に出力時にこの制限が顕著で、ChatGPTからの返答が突然停止することがあるのです。

多くの場合、この停止は4096トークンの制限に達したために発生します。この問題に対する解決法はシンプルです。ChatGPTに対して「続けてください」「continue」などと入力することで、ChatGPTは途切れた部分から返信を再開してくれます。

ChatGPTで長文を校正をするメリット

ChatGPTを用いて長文を校正するメリットは以下の通りです。

作業時間の短縮

ChatGPTは瞬時にテキストを解析し、校正の提案ができます。従来の手作業による校正作業と比較すると、ChatGPTを利用することで大幅に作業時間を短縮することが可能です。

特に長文や複数の文章を扱う場合、時間の節約は非常に大きなメリットとなります。

緻密なチェックができる

ChatGPTは、単純な誤字脱字の修正から、文法的な誤り、不自然な表現、さらには文脈に基づいた改善提案まで、幅広い校正作業が可能です。

人間の校正者が見落としがちな細かな点までチェックできるため、文章の品質向上に役立ちます。

多言語に対応

ChatGPTは多言語に対応しており、英語のみならず、日本語を含む多くの言語での校正作業が可能です。

これにより、異なる言語で書かれた文章の校正が必要な場合でも、ChatGPTがあれば対応できます。国際的なコミュニケーションが求められる現代において、多言語対応は大きなメリットと言えます。

ChatGPTで長文を校正する3ステップ

ChatGPTを使用して長文を校正する3ステップは以下の通りです。

ステップ1:校正したい文章を入力する 

まず最初に、校正したい文章をChatGPTに入力します。文字数制限を考慮しつつ、可能な限り文脈を途切らせないことが重要です。

文章が長い場合は、セクションごとに分割して入力することをオススメします。これにより、ChatGPTが各セクションをより的確に理解し、効果的な提案をおこなうことが可能です。 

ステップ2:提案内容を確認する 

ChatGPTからの返答を受け取った後、提案された校正内容を慎重に確認します。ChatGPTは文法の誤り、表現の改善、誤字脱字の指摘など、様々な提案をしてくれます。

これらの提案を一つずつ検討し、文章の改善に役立つものを選択してください。

ステップ3:必要に応じて修正指示を出す 

さらなる校正が必要な場合は、ChatGPTに対して具体的な修正指示を出します。たとえば、「この表現をもっとフォーマルにしてください」「このセクションの流れをスムーズにしてください」など、具体的な要望を伝えることが可能です。

ChatGPTで長文を校正をする際のプロンプト例7選

続いて、ChatGPTで長文を校正する際に活用できるプロンプト(指示出しの文章)を7つ紹介します。

誤字脱字を修正したい場合

誤字脱字を修正したい場合は、以下のプロンプトを使います。

プロンプト例

あなたはプロのライターです。以下の#入力文の誤字脱字を検出し、正しい形に修正してください。

#入力文

(ここに校正したい文章を入力)

読みやすさを改善したい場合

読みやすさを改善したい場合は、以下のプロンプトを使います。

プロンプト例

あなたはプロのライターです。以下の#入力文の構造を改善し、読みやすくなるように修正してください。

#入力文

(ここに校正したい文章を入力)

文法ミスを修正をしたい場合

文法ミスを修正したい場合は、以下のプロンプトを使います。

プロンプト例

あなたはプロのライターです。以下の#入力文の文法ミスを検出し、正しい形に修正してください。

#入力文

(ここに校正したい文章を入力)

表現を修正したい場合

表現を修正したい場合は、以下のプロンプトを使います。

プロンプト例

あなたはプロのライターです。以下の#入力文をチェックし、不自然または不適切な表現を修正し、より適切かつ自然な表現に置き換えてください。

#入力文

(ここに校正したい文章を入力)

漢字の閉じ・ひらきを修正したい場合

漢字の使い分けを修正したい場合は、以下のプロンプトを使います。

プロンプト例

あなたはプロのライターです。以下の#入力文をもとに、不適切な漢字の使い分けを修正し、適切な漢字に置き換えてください。

#入力文

(ここに校正したい文章を入力)

整合性の矛盾を修正したい場合

整合性の矛盾を修正したい場合は、以下のプロンプトを使います。

プロンプト例

あなたはプロのライターです。以下の#入力文をチェックし、全体の整合性を確認し、矛盾する情報や論点を修正してください。

#入力文

(ここに校正したい文章を入力)

文脈を変更したい場合

文脈を変更したい場合は、以下のプロンプトを使います。

プロンプト例

あなたはプロのライターです。以下の#入力文をチェックし、与えられた文脈に合わない部分を修正し、より適切な文脈に沿った内容に変更してください。

#入力文

(ここに校正したい文章を入力)

ChatGPTで長文を校正する際の注意点

ChatGPTを使用して長文の校正をおこなう際には、以下の点に注意してください。

文字数に注意する

ChatGPTは一度に処理できる文字数に制限があります。そのため、非常に長い文章(数万文字)を一括で入力する代わりに、文章をセクションに分割して校正することが重要です。この方法により、ChatGPTはより精度の高い提案が可能となります。

指示は具体的にする

ChatGPTに対する指示は、可能な限り具体的におこなってください。校正を希望する具体的なポイント(たとえば、文法、誤字脱字、表現の改善など)や、文章の特定のセクションを指定することで、ChatGPTはより的確な校正をしてくれます。

文脈がわかる情報を与える

長文の校正をおこなう際には、ChatGPTに十分な文脈を提供することが重要です。たとえば、校正をする文章が「誰に」「どのような状況で」読まれるものであり、読んだ後に「どういう変化を起こしたいのか」などです。

そういった文脈の理解に役立つ情報を与えることで、ChatGPTはより精度の高い校正をしてくれます。

提案を鵜呑みにしない

ChatGPTの提案は参考程度に留め、最終的な判断は人間がおこなう必要があります。なぜなら、ChatGPTは文脈のニュアンスや特定の専門知識を完全に理解しているわけではないからです。

ちぃ
校正を丸投げして確認をしないでいると、たまにとんでもないミスをすることもあるので注意が必要です。

一度の会話で終わらせない

校正に限ったことではないですが、ChatGPTに精度の高い回答をしてもらうためには、複数回のやり取りが必要なことがあります。一度の会話だけで終わらせるより、段階的に文章をブラッシュアップしていくことが重要です。

ChatGPTの文章校正は長文でも可能?についてのまとめ

ChatGPTの文章校正は長文でも十分に対応可能です。数万文字などの長い文章の場合は、分割して入力することで、文字数制限を回避できます。ChatGPTは校正以外にもWebライターにとって多くの活用方法があるので、興味がある方はこちらの記事もご覧になってみてください。

webライター

AIライターの活用方法とは?webライターとの違いも解説

2024/6/16  

昨今、AIライターが何かと話題になっていますが、それがWebライターの役割をどう変えるのか、どう活用すればいいのか、気になっている方は少なくないでしょう。 そこでこちらの記事では、AIライターの基本的 ...

  • この記事を書いた人

ちぃ

闘うフリーランス/脱サラから10年の元社畜/ライティングとマーケティングで生活中

-webライター