webライター ライティング術

Webライター初心者向けのリサーチの手順とコツ

Webライターと言えば書く仕事のイメージが強いかもしれません。

しかし、実際は書く作業と同じくらいリサーチ作業が重要です。

そこで、こちらではWebライター初心者の方向けにリサーチの手順とコツを紹介します。

セールスライティングSEOライティング、両方のリサーチについて解説するので、参考にしてください。

Webライターがおこなうリサーチにコツは必要か?

「たかがリサーチにコツなんているの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、Webライターにとってかなり重要なスキルです。

必要な情報を効率的に集めることは文章の質を上げるだけでなく、ライティングのスピードアップにも繫がります。

つまり、リサーチ力が高ければ、文章の質と制作スピードの両方を高めることができるわけです。

言い換えれば、リサーチ力を鍛えることは単価の高いWebライターになる近道と言えるでしょう。

では、具体的にWebライターの仕事におけるリサーチとはどのような作業を指すのか、手順やコツはどのようなものか、次章以降で詳しく解説します。

Webライターがおこなうリサーチの種類

一言にWebライターと言っても、実際にはさまざまな職種があります。

そこで、今回は私がこれまで主におこなってきた「セールスライティング」と「SEOライティング」の2つについて解説します。

セールスライティングにおけるリサーチ

セールスライティングとは、商品やサービスを売るための文章を書くことを言います。

文章を読んでもらって終わりではなく、ボタンのクリックや資料請求、購入手続きなど、何かしらのアクションを促すためのライティングです。

はっきり言うと、セールスライティングのリサーチはかなり大変と言えます。

なぜなら、セールスライティングのリサーチでは市場、商品、競合、ターゲットなど、複数の観点から膨大な情報を調べる必要があるからです。

SEOライティングにおけるリサーチ

SEOライティングとは、主にグーグルの検索エンジンにおける上位表示ランキングで上位を獲得することを目的としたライティングのことです。

たとえば、40代男性向けのニキビケアの商品を売りたいときに、「40代男性 ニキビケア」と検索した時に一番上に自社の記事が表示されるようにするなどです。

このようなSEOライティングにおけるリサーチは、ユーザーの検索意図の理解、キーワードの選定、競合となるサイトの分析など、比較的テクニカルなリサーチが多いと言えます。

また、検索エンジンのアルゴリズムや最新のSEOトレンドを把握しておく必要があり、セールスライティングのリサーチとはかなり毛色が異なります。

Webライター初心者がリサーチ力を鍛えるメリット

こちらではWebライター初心者の方がリサーチ力を鍛えるメリットを3つ紹介します。

文章の信憑性が上がる

質の良いリサーチをおこなえば、書く内容が具体的かつ正確になります。

どのような記事やメディアであれ、読者は情報源として信頼できるものを求めています。

信憑性の高い文章を安定して供給できることは、読者のみならずクライアントからも信頼されやすくなるでしょう。

記事の質が上がる

記事の質を決める要素はいくつかありますが、そのうちの1つは「差別化ポイント」があることです。

似たようなことを伝えていても、説得力のある根拠が1つあるかどうかで、記事の質は大きく変わります。

たとえば、「最近は若者の車離れが進んでいるようです」と伝えるより、「総務省がおこなった全国消費実態調査によると、29歳以下の世帯ではこの8年で自動車普及率が11%も低下しています。」と伝えた方が、明らかに説得力が増します。

記事を書くスピードが上がる

きちんとリサーチをして必要な情報が揃っていると、文章を書くときの迷いがなくなります。

書いている途中で、いちいち根拠を探す必要もないので、自然と記事を書くスピードが上がるのです。

質を上げながらスピードも上げることが可能なので、Webライターとしてのレベルを底上げできます。

セールスライティングにおけるリサーチの手順

こちらでは、セールスライティングにおけるリサーチの手順を紹介します。

市場のリサーチ

何かしらの商品やサービスを売る文章の作成を頼まれたら、まずは市場の現状把握をおこないます。

市場規模はどのくらいか、ちゃんと見込み客がいるのか、解決されていない不安や問題はあるのかなど、そもそも勝ち目があるのかを調べましょう。

具体的には見込み客になったつもりで、キーワードを検索してみたり、広告をクリックして販売サイトをみたりメルマガに登録したり、DMやチラシをチェックしたりします。

仮に、市場のリサーチをした時点で勝ち目がないと判断したのであれば、その案件には関わる必要がありません。

いざ関わって売れなかったときは、仮に市場に要因があったとしても、ライターの実力不足だと思われる可能性は高いです。

ちぃ
極端な話、「今からAmazonに負けない通販サイトを作りたい」なんてアイデアは非現実的ですよね。中国版のAmazonと言われたアリババが、後発にも関わらず、Amazonを超えられたのは、中国という特殊かつ巨大な市場からスタートしたことが大きいでしょう。

商品のリサーチ

市場で勝てる見込みがあったとしても、まだ安心はできません。次は商品やサービスのリサーチをします。

その商品やサービスはきちんとニーズがあるのか、顧客を満足させられるのか、将来性はあるのかをチェックしましょう。

私が過去に関わった商品で言うと、ビジネス書の販促文章を依頼された場合はそのビジネス書を実際に読んだり、健康食品の販促を依頼された場合はその食品を食べたりしました。

このように、商品のリサーチをした上で「これは確かに欲しい人がいそうだ」と思えたら、売れる見込みがあります。

すでに商品やサービスを利用したお客様の声があれば、それも必ず確認しましょう。

それにより、商品やサービスの強みや弱みを理解できるはずです。

競合のリサーチ

市場や商品のリサーチをして勝てる見込みがありそうだと思っても、まだ安心はできません。

なぜなら、すでに似たような商品やサービスを出している競合がいるかもしれないからです。

ここで必要になるのが競合のリサーチです。

競合他社が提供している商品やサービスの内容、価格、プロモーション活動などを分析し、市場での位置付けや差別化のポイントを明確にします。

たとえば牛丼屋チェーンの『すき家』は、「働く男性が手っ取り早く安くご飯を食べられる場所」が主流だった牛丼屋のコンセプトを採用せず、「ファミリーや女性が来やすい牛丼屋」というコンセプトを採用しました。

その甲斐あって、現在は外食産業という市場において、長年市場を独占してきた吉野家を超えてシェア1位を獲得しています。

競合のリサーチがどれだけ重要かがわかる事例と言えます。

ターゲットのリサーチ

最後に、商品やサービスのお客様(ターゲット)のリサーチをする必要があります。

なぜなら、ターゲットをどれだけ理解できているかによって、その後の戦略や戦術がすべて変わるからです。

具体的には顧客層の年齢、性別、趣味、所得水準、生活リズム、行動パターン、日常的に使う言葉などです。

これらを徹底的にリサーチして理解することで、ターゲットに刺さる文章、共感される文章が書けるようになります。

前述の牛丼屋を例にすると、吉野家とすき家のキャッチコピーを見れば、異なるターゲットに向けた言葉であることがわかるでしょう。

キャッチコピー ターゲット
吉野家 うまい、やすい、はやい 働く男性
すき家 おいしくって、あんしん ファミリーや女性

SEOライティングにおけるリサーチの手順

続いて、SEOライティングにおけるリサーチの手順を紹介します。

機械的にできるリサーチが多いので、セールスライティングのリサーチよりは楽な印象です。

キーワードの検索意図を理解する

まずはキーワードの検索意図を理解するところから始まります。

ターゲットとなる人は、なぜそのキーワードを検索したのか、どのような悩みを抱えているのか、情報を得ることでどのように変化したいのかなどです。

たとえば、「スニーカー 手入れ 方法」というキーワードであれば、ユーザーはスニーカーのメンテナンスに関する情報を求めているでしょう。

おそらくスニーカーが汚れはじめていて、自分で手入れをしたことがなく、でも好きなスニーカーだから長く履き続けたいと思っているのかもしれません。

このように、連想ゲームのようにキーワードからターゲットの検索意図を探ります。

そして、キーワードに関するもう1つの重要なリサーチが「検索ボリューム」です。

検索ボリュームとは、月に何回そのキーワードが検索されているかを表す指標です。

たとえば、グーグルの無料ツール(キーワードプランナー)を使って調べたところ、「スニーカー 手入れ 方法」の検索ボリュームは10〜100でした。

月に10回〜100回は検索されているということなので、そのキーワードで記事を作成すれば、記事を読んでもらえる可能性はあるでしょう。

仮に検索ボリュームがゼロだった場合、そのキーワードで検索する人がいない可能性が高いです。

そのような場合は記事の作成を中止することがあります。

上位表示されているサイトのレベルをチェック

「じゃあ検索ボリュームが高いキーワードだけ、たくさん記事を書けばいいのでは?」と思う方がいるかもしれません。

しかし、検索ボリュームが高いキーワードは、総じて上位表示させることが難しいです。

なぜなら、すでにそのキーワードで上位表示されているサイトのレベルが高いからです。

サイトのレベルとは「ドメインレーティング(DR)」のことを言います。

日常的にグーグルを使っているときに、DRが表示されることはありません。

DRをチェックするためには、特殊なツールを使う必要があります。

たとえば、「ナイキ スニーカー」というキーワードの検索ボリュームは10万〜100万であり、上位表示されているサイトのDRは以下となります。

順位 サイト名 DR
1位 ABCマート 72
2位 ZOZOTOWN 81
3位 アトモス 70
4位 楽天市場 93
5位 Amazon 93

※2023年10月5日にahrefs(エイチレフス)というツールで調べた結果

このように、特定のキーワードで上位表示されているサイトのDRを確認することで、そのキーワードの競合度を把握できます。

「スニーカー」のように高いDRのサイトが多い場合、そのキーワードで上位表示させることを断念することがあります。

特に、上場企業や公的な機関のサイトが上位を占めている場合は、断念することが多いです。

上位表示されているサイトの構成をチェック

上位表示されているサイトのDRがそこまで高くない、まだ食い込める余地があると判断した場合、上位表示されているサイトのタイトルや構成をチェックします。

簡単に言えば、上位のサイトはそれぞれ微妙に異なる構成で書かれているので、それらを網羅した記事を書くために、構成をチェックするのです。

さらに、ニーズがあるのに上位サイトに不足している要素があれば、それもリストアップします(記事を書くときに構成に入れます)。

上位3サイトの内容をチェック

検索結果のうち、主にユーザーに見られているのが上位3サイトです。

そのため、上位3サイトに関しては細かく記事の内容をチェックします。

  • どのような構成になっているか
  • 文字数はどれくらいか
  • 根拠となる情報は何か
  • オリジナルの情報はあるか
  • オリジナルの画像資料はあるか

具体的にはこの辺りをチェックすることで、記事作成の際のヒントにします。

関連キーワードやサジェストをチェック

SEOライティングのリサーチでは、関連キーワードやサジェストを調べることも重要です。

関連キーワードとは、グーグルで何かしらを検索した際、下部に表示される「関連性の高い検索」というものです。

ちなみに「スニーカー」と検索すると、以下の関連キーワードが表示されます。

「スニーカー」と検索した人は、これらの関連キーワードを検索する可能性が高いので、可能であればその内容を記事の構成に盛り込みます。

続いて、サジェストとは キーワードを検索窓に入力した際、一緒に検索されやすいキーワードが自動で表示される機能のことです。

「スニーカー」と検索した際のサジェストは以下となっています。


このように、関連キーワードやサジェストを記事の中に自然に取り入れることで、より幅広い検索からの流入を期待できます。

Webライター初心者向けのリサーチのコツ

Webライターのリサーチにはさまざまな種類があります。

本記事ではセールスライティングとSEOライティングにおけるリサーチの手順を紹介しました。

そこで、こちらではそれらのリサーチ作業に共通する初心者の方向けのコツを紹介します。

必要なことだけ調べる

インターネット上には膨大な情報が溢れています。

そのため、目的とするテーマに関連する情報だけを集中的に収集することが重要です。

余計な情報に時間を取られると、リサーチの効率が低下してしまいます。

例えば、「Webライター パソコン おすすめ」という検索キーワードで記事を書くために、リサーチをしたとします。

記事の中でオススメのパソコンを紹介するときに、わざわざパソコンの定義や歴史から説明する必要はないですよね。

テーマとずれる上に無駄に文字数が増えるのでユーザーが離脱する可能性がありますし、テーマと関係のない内容を書けばグーグルからの評価も下がる可能性があります。

必要なことだけを調べ、必要なことだけを伝える、それがリサーチの基本と言えます。

伝えたくなるまで調べる

人に読んでもらう文章を書くときの心構えの1つとして、私が大事にしているのは「伝えたい」というシンプルな気持ちです。

自分が価値のある情報を知っていて、身近な人がそれを知らなかったら、「話したい」「伝えたい」と思いますよね。

そういう風に、「伝えたい」という正直な気持ちがある方が筆が進みやすいですし、文章の熱量が高くなります。

逆に言えば、書いていて中々筆が進まないのは、多くの場合、リサーチ不足が原因であることが多いです。

何かを売ろうとするセールスライティングであろうが、必要とされている情報を伝えるSEOライティングであろうが、伝えたくなるまで調べることが重要です。

説得力のある事実やデータが重要

リサーチ作業で重要なことの1つは、説得力のある事実やデータを見つけることです。

統計データや研究結果など、説得力のある情報を取り入れることで、記事の信憑性を高められます。

特に、公的機関や専門家の意見など、信頼性の高い情報はオススメです。

それだけでなく、説得力のある事実やデータは文章の続きを読ませるための武器としても活用できます。

たとえば、ダイエットに関する文章を書く際、説得力のある事実やデータがあるかないかで、以下のような違いが生まれます。

  • ビフォー

ダイエットをしたなら、単純にカロリー計算だけをしても意味がありません。

どれだけカロリーを摂取したかよりも、炭水化物、タンパク質、脂質など、何からカロリーを摂取したかが重要なのです。

  • アフター

アメリカで20年間おこなわれた国民健康栄養調査によると、摂取カロリーの増加と体重の増加に関係はないことがわかっています(※1)。

つまり、単純にカロリー計算だけをしても意味がないのです。

どれだけカロリーを摂取したかよりも、炭水化物、タンパク質、脂質など、何からカロリーを摂取したかが重要です。

※1「Obesity, abdominal obesity, physical activity, and caloric intake in US adults: 1988 to 2010」(NIH NLM)

このように、冒頭に説得力のある話をすると、興味性がアップし、説得力が生まれ、文章の質が上がります。

なお、情報を引用する際は、その情報の出典を明記することが大切です。

これにより、読者が情報の信頼性を判断する際の参考となり、記事全体の信憑性も高まります。

足で稼いだ情報には敵わない

インターネット上でたくさんの情報が手に入るので、リサーチはパソコンでおこなうものと思っている人もいるかもしれません。

しかし、リサーチは基本的に足で稼いだ情報には敵わないと思っておきましょう。

インターネット上で手に入る情報は、ネット環境があれば誰でも手に入ります。

つまり、その情報を基に記事を書く人がたくさんいるということであり、自然と記事の内容も似通ったものになります。

その点、足で稼いだ情報は競合と差別化できる強力な武器です。

たとえば、オススメの転職サイトを紹介する記事の場合、以下のような違いが出ます。

情報の入手方法 記事タイトル
インターネット上で検索 オススメの転職サイト3選
筆者が転職をした経験 転職経験者が選ぶオススメの転職サイト3選
転職経験者100人にアンケートを取る 転職経験者100人に聞いたオススメの転職サイトランキングTOP3

このように、情報を収集するハードルが上がるほど、より説得力のある記事が書けることがわかります。

Webライターのリサーチのコツに関連してよくある質問

最後にWebライターのリサーチのコツに関連してよくある質問に回答します。

リサーチにかける時間はどれくらい?

記事を書く媒体や目的によってばらつきはありますが、大体平均して2〜3時間になることが多いです。

ただし、全く知らない業界の場合は、お客さんとして体験したり、他のお客さんに話を聞いたりなど、数日時間をかけることもあります。

自分がライティングにかかる時間を想定した上で、時間の許される限り調べるのが理想的です。

Webライターになるために大切なことは?

Webライターになるために大切なことは、翻訳者であろうとすることです。

翻訳とは本来、異なる言語の文章を他の言語に置き換えることを指しますが、Webライターに求められていることはまさにそれです。

言語化できていない商品やサービスの魅力、専門的過ぎて素人には理解できない情報、それらを噛み砕いてわかりやすく伝えることが、Webライターの存在意義と言えます。

そして、そのためにはやはり徹底的なリサーチが不可欠なんです。

Webライターのリサーチについてのまとめ

Webライターのリサーチは、コツを掴めばあとは同じことの繰り返しです。

セールスライティングとSEOライティングに関しては、本記事の内容を実践すれば特に問題はないでしょう。

1つだけ付け加えるとしたら、リサーチしている段階で商品やサービス、業界に全く興味を持てないのであれば、そのお仕事は断った方が良いと私は思います。

興味のないことを調べて人に伝えるほど辛い作業はないからです。

今回の記事を読んで「Webライター面白そうだな」と思われた方は、ぜひこちらの記事にも目を通してみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

ちぃ

WEBライター歴13年目/フリーランス10年目/現在のクライアントは東京1社・大阪2社・高知1社/業務はSEO・DRM・ディレクション等

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