「Webライターを40代で目指すのは遅い?」
こちらの疑問にWebライター13年目がお答えします。実際に40代でWebライターに挑戦した友人の体験談も紹介するので、参考にしてください。
40代でWebライターになる人もいる
結論から言うと、40代でWebライターになる人もいます。ただし、それほど多くはいないというのが私の印象です。なぜなら、Webライターは「特別なスキルや経験がなくても始めやすい仕事」と位置付けられることが多く、若い人がWeb系のお仕事で独立するときに選ばれやすい仕事の1つだからです。
そのため、社会人経験の長い40代が、心機一転してゼロからWebライターを目指す例は多くありません。少なくとも、40代はただでさえ転職のハードルが高いので、「未経験ですがWebライターとして雇ってください」という40代の方を採用する企業は中々ないでしょう。
かと言って、いきなり脱サラしてWebライターだけで生計を立てるのも現実的ではありません。会社員時代にライティングの経験やライターとしての実績でもない限り、仕事を獲得するのは中々難しいでしょう。
40代でWebライターを目指すメリット
40代でWebライターを目指すメリットを4つ紹介します。
収入が増える可能性がある
Webライティングの世界は、スキルが収入に反映されやすいです。40代であれば、これまでの職業経験や専門知識をライティングに活かせるので、それが評価されれば、高単価の案件に繋がる可能性があります。
また、フリーランスとして活動する場合は、自分の働き方や受注する仕事を選べるようになるので、収入を増やす戦略を立てやすくなるでしょう。
どこでも仕事ができるようになる
Webライターは、ネット環境とPCさえあればどこでも仕事ができます。会社通勤がいやな人、カフェでマイペースに仕事がしたい人、自宅でのんびり仕事がしたい人にはメリットが大きいでしょう。
人間関係の摩擦やストレスが減る
従来のオフィスワークでは避けられない人間関係の問題や、上下関係からくるストレスが減ります。フリーランスであれば、クライアントとのやり取りは基本的にオンラインなので、時間的にも精神的にも負担は軽いです。
ライティングに活かせるキャリアや経験がある
40代であれば、さまざまな業界での実務経験や人生経験が積み重なっています。これらの経験はネタにできる場合もあるので、他のライターには書けないオリジナリティのあるコンテンツを書ける可能性があるでしょう。
また、特定の分野で専門知識を持っている場合、監修者として記事作成に関わることができる可能性もあります。
40代でWebライターを目指すデメリット
続いて、40代でWebライターを目指すデメリットを5つ紹介します。
プライドが邪魔をする可能性がある
40代でキャリアを一新するには、これまで築き上げてきた地位やプライドを一時的に脇に置く必要があります。特に管理職や専門職からWebライターに転職する場合、プライドが邪魔をして仕事が上手くいかない可能性があるでしょう。
PC操作で挫折する可能性がある
Webライターとして活動する上で、PC操作は基本中の基本です。WordやExcelはもちろん、ブログやウェブサイトの管理システム、SEOの知識など、新しい知識やスキルを習得する必要があります。
40代でこれらのスキルが備わっていない場合、スタート地点に立つことすら難しい可能性もあるでしょう。
スキルが足りない可能性がある
Webライターとして成功するためには、単に文章を書く能力だけでなく、マーケティングの知識、SEOの理解、ターゲットの分析など、幅広いスキルが求められます。
過去にこれらの仕事に全く携わった経験がない方は、必要な知識やスキルの習得にかなり苦労するはずです。
経済的に困窮する可能性がある
Webライターとして独立すると、収入が不安定になる可能性があります。特にキャリアの初期段階では、安定した案件を確保するまでに時間がかかることが多いです。
業界の変化についていけない可能性がある
Webライターの業界はかなり変化が激しいです。SEOのアルゴリズムの更新、新しいSNSの登場など、最新のトレンドに常にアンテナを張り、学び続ける必要があります。
特に近年はAIが物凄いスピードで進化しているので、新しい情報を取り入れるのに抵抗がある人はWebライターとして生き残るのは難しいでしょう。
40代でWebライターになれるかは働き方次第
一言で「Webライターになる」と言っても、厳密にはいくつかの働き方があります。先述のように40代からWebライターとして転職するのは厳しそうなので、その他の3つの働き方を紹介します。
業務委託を受ける
こちらは私がいまおこなっている働き方で、企業やクライアントと直接契約を結び、お仕事をいただく方法です。
企業やクライアントとの接点の作り方はいろいろありますが、最近ではマッチングサービスの利用がフリーランスの間で一般的となっています。仕事が欲しいフリーランスと、仕事を任せたい企業をエージェントがマッチングしてくれるサービスです。
クラウドソーシングを活用する
「クラウドワークス」や「ランサーズ」「シュフティ」のようなクラウドソーシングを利用するのも、Webライターとして働く方法の1つです。
これらのサービスではさまざまなライティングの仕事が掲載されており、自分のスキルや興味に合った案件を選択して応募できます。
この働き方の利点は、多様な案件にアクセスできる点と、柔軟なスケジュールで仕事ができる点にあります。ただし、案件によっては単価が低いことや、安定した仕事量が保証されない点がデメリットです。フリマアプリのメルカリのように、仲介手数料も結構とられます。
起業する
1つ目の「業務委託を受ける」と重複する部分もありますが、起業するのも働き方の1つです。自分が提供するライティングサービスをパッケージ化して、ホームページやSNS、ブログ等で集客し、売上を立てる人もいます。
起業すれば仕事の自由度が高く、高い収入を得られる可能性がありますが、ライティングスキル以外にも事業計画の策定、マーケティング戦略、顧客管理など、多くのスキルが必要です。
40代でWebライターを目指すステップ
こちらでは40代からWebライターを目指すステップを5つに分けて解説します。
⑴適性があるか判断する
まずは自身がWebライティングの仕事に適性があるかを判断することが大切です。
- 文章を書くのが苦ではないか
- 変化の激しいWeb業界についていけるか
- プライドを捨てて努力できるか
- 納期を守れるか
- パソコンソフトやチャットツールなどは使えるか
- オンラインのコミュニケーションに問題はないか
この辺りをチェックしてみましょう。より詳しく適性を調べたい方はこちらの記事を参考にしてください。
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⑵目的を明確にする
Webライターとして成功するためには、自分が何を達成したいのか、どのような分野で専門性を持ちたいのかを明確にすることが重要です。
たとえば、不動産業界でずっと働いてきた40代の方がWebライターになるのであれば、「経験を活かして若者向けに不動産業界の素晴らしさを伝える」みたいな感じです。
Webライターは職業の1つというより、表現や発信のためのスキルの1つなので、Webライターの仕事を通してどうなりたいのか、目的を明確にするといいでしょう。
⑶小規模な仕事から始める
40代からWebライターとしてのキャリアをスタートさせるなら、現在の収入源をすぐに捨てるのは避けましょう。経済的なリスクを回避するために、まずは副業として小規模な仕事から始めることをオススメします。
少しずつ仕事を獲得し、安定した収入が得られるようになってから独立するのが懸命です。
⑷単価を上げる
Webライティングのスキルが身につき、実績が増えていけば、より高単価な仕事を獲得できるようになります。また、何かしらの専門分野を持ったり、特定のクライアントと長期的な関係を築いたりすることで、単価交渉をするのも有効です。
⑸本業にするかどうか検討する
Webライターとしての活動が軌道に乗り、安定した収入が見込めるようになったら、本業として取り組むかどうかを検討しましょう。
40代でWebライターに挑戦した友人の声
最後に、40代でWebライターに挑戦した友人の体験談を紹介します。
40代友人の体験談
Webライターくらい、結構簡単にできるのかな?と最初は甘く見てました。
でも、やればやるほど勉強しなければいけないことが山ほどあることに気づき、一時は挫折しそうになったほどです。SEOとか、マーケティングとかですね。
あと、仕方ないですけど、最初は単価がめちゃくちゃ低いのも驚きました。モチベーションを保つのに苦労しましたね。
ただ、実績ができてからは新しい仕事もとりやすくなり、単価も徐々に上がっていきました。週末に時間を作ることで月10万円くらいの収入にはなっていますが、とてもこれだけでは暮らしていけないので、本業の会社員はまだ続けています。
書くこと自体が好きなので、正直このまま副業で続けるのも全然ありだなと思っています。
まとめ
40代でWebライターを目指せるとはいえ、無計画に会社を辞めるようなリスクを背負える年齢ではありません。
40代では家族の生計を支えたり、子供の教育費や老後の資金を考えたりするなど、責任を担っていることが多いです。
十分な準備と計画をもって進めるのはもちろん、小規模な副業から始めて、徐々にスケールアップすることをオススメします。