こちらの記事ではこのような疑問に現役Webライター13年目が回答します。
なぜか?理由は色々ありますが、実はライター業界はライバルがそこまで強くないのです…。
Webライターとして独立してフリーランスになりたい方は必見です!
こんな人におすすめ!
- Webライターの仕事に興味がある
- メリットとデメリットを両方知っておきたい
- ぶっちゃけどれくらい稼げるか知りたい
Webライターが甘くないと言われる理由
ここではWebライターは甘くないと言われる理由を「お金」「業務」「クライアント」「適性」の4つの分けて解説します。
お金に関して
生計を立てられないから
かけだしのWebライターの報酬単価の相場は一般的にかなり安いです。
例えば、クラウドソーシングサイトの『クラウドワークス』に掲載されている募集案件を見ると、文字単価で1円以下の案件がたくさんあります。
仮に、文字単価が1円の案件だとすると、月20万円の報酬を得るためには月に20万文字を書かなければなりません。
実際に書く作業以外にリサーチや推敲の時間が必要ですので、もっと時間がかかります。
高単価・高時給案件を受注できないから
「文字単価5円〜」「時給3000円〜」のような高単価案件や高時給案件を受注できずに苦戦する人もいます。
このような好条件の案件は、経験豊富な中堅やベテランライターに依頼されることが多いです。
案件に応募しても落選が続き、挫折してしまう人が少なくありません。
業務に関して
労働時間と報酬が釣り合わないから
労働時間と報酬が釣り合わず、「だったら別のことで稼ごう」と思う人もいます。
例
- 文字単価1円で5000字の記事
- リサーチや推敲を含めて8時間
- 報酬は5000円なので時給は625円
知らないジャンルを書くのが難しいから
Webライターはあらゆる業界の仕事をできることが魅力の1つです。
- 飲食
- 旅行
- 健康
- ダイエット
- 医療
- 不動産
- 金融・投資
などなど、活躍できる業界は数多くあります。
しかし、逆を言えば、自分が携わるジャンルは慎重に選ぶ必要があるのです。
自分が全く知らないジャンルの記事を書くことは、少々ハードルが高いと言えるでしょう。
興味のないジャンルを書くのがきついから
「知らないジャンル」以上に難しいのが「自分が興味を持てないジャンル」です。
なぜなら、自分が興味を持って調べて、それを誰かに伝えたいという気持ちが根底にないと、質の高い記事は書けないからです。
クライアントに関して
担当者と相性が合わないから
筆者はこれまで数十社と仕事をしてきましたが、中には相性が合わない担当者の方もいました。
参考までに、私が相性が合わないと思う人の特徴は以下の通りです。
- 無理なスケジュールを強要してくる
- 言葉遣いがきつい
- 頻繁に電話をしてきて作業を中断させられる
- 横柄な態度を取る
簡単に仕事を失う可能性があるから
Webライターが業務委託契約を結ぶ場合、契約期間が3ヶ月であることは決して珍しくありません。
契約が更新されなければ、翌月からその案件から得ていた収入はなくなります。
Webライターとしての適性に関して
孤独感に耐えられないから
フリーランスのWebライターは、基本的に1人で作業をします。
毎日1人で作業をし、1人で悩み、1人で今後のキャリアプランを考える必要があるため、人によっては孤独感に耐えられない可能性があるでしょう。
自分を売り込むのが苦手だから
今はオンラインで仕事を見つけられるサービスがたくさんありますが、自分を売り込む必要があるのはオンラインでもオフラインでも同様です。
プロフィールを作り込んだり、オンライン面接で自分をPRしたりする必要があります。
甘くないと言われるWebライターで活躍する13の秘訣
こちらではWebライターとして活躍するためのコツを紹介します。
スキルを磨く
ライターは資格がいらないため、ライバルが多くて稼ぎにくいと思われがちです。
しかし、実際はスキルの低い名ばかりのライターはたくさんいるので安心してください。
スキルを磨くポイントは以下の通りです。
文章力を磨くポイント
- 読みやすい・わかりやすいと思った文章を真似する
- 自分の書いた文章を声に出して読む
- 文章が上手い人に添削してもらう
得意分野を見つける
「転職系の記事が得意」「不動産系の記事が得意」など、何かしらの得意分野があれば、好条件で仕事を受注できる可能性があります。
逆に、得意分野がないとライバルとの差別化が難しいため、埋もれる可能性が高まります。
案件の単価にこだわる
かけだしの時期は、単価の安い案件でも仕方なく受けることがあります。
しかし、ある程度経験や実績を積んだら、徐々に高単価な案件にも挑戦しましょう。
特に気をつけて欲しいのは、断るのが苦手な人です。
「付き合いがあるから」「嫌われたくないから」という理由で安い案件ばかり受けていると、自分を安売りするのが癖になります。
継続案件にこだわる
フリーランスのWebライターにとって、継続案件の獲得は重要です。
継続案件があれば、毎月の売上や年間の売上の目処が立ちやすいためです。
逆に、単発案件や成果報酬型の案件ばかりを受注すると、売上が安定しないため、精神的にも余裕がなくなります。
上手に自分を売り込む
筆者はWebライターだけでなくWebディレクターの仕事もしているため、採用面接をすることもあります。
そこで感じるのは、売り込み方が上手な人とそうでない人がいるなぁということです。
- 見た目や話し方が暗い
- 報酬面のこだわりが強い
- 募集内容と過去の経験がミスマッチしている
このような人は、選考に落ちやすい傾向があります。
具体的なキャリアプランを描く
フリーランスのWebライターは自分でキャリアプランを考える必要があります。
数年後にどのような仕事をやっていたいのか、どのようなライターと思われたいのか、将来のビジョンから逆算して仕事を選び、必要なスキルを身につけましょう。
クライアントとの関係構築
Webライターとしてクライアントと良好な関係を築くためには、SlackやChatworkなどのツールを活用することが重要です。
通常、こういったオンラインコミュニケーションは希薄に感じられがちですが、だからこそ、報告・連絡・相談をこまめに行うことが求められます。
物理的に目の届かないところで仕事をさせてもらうからこそ、スピード感も重要です。
クライアントからのメッセージには24時間以内に返答するよう心がけ、連絡が取りにくくなる場合は事前にその旨を伝えましょう。
このように一貫して丁寧に対応することで、クライアントは作業進捗を把握しやすくなり、その結果、信頼関係が深まります。
ツールの使い方を覚える
Webライターとして活躍するためには、多様なツールを使いこなす必要があります。
納期を守る
Webライターとして信頼を築くためには、納期の厳守が不可欠です(これは本当に)。
特に初心者のうちは、納期に対する意識を高く持つことが重要です。
指定された納期をただ守るだけでなく、可能な限り納期前の2〜3日前には提出するよう努めましょう。
こういった日々の積み重ねによって信頼を得やすくなり、結果として、仕事の継続依頼や単価の向上といったメリットにつながります。
SEOの知識を身につける
Webライターとして成功するためには、SEO(検索エンジン最適化)の知識がかなり重要です。
記事が検索結果で上位に表示されるようにすることが、Webライターの主要な役割の一つだからです。
SEOは一見複雑で難しいように感じるかもしれませんが、実際には必要な知識は書籍やインターネット上のコンテンツを通じて十分に学べます。
定期的にSEOのトレンドや新しいアップデートを学び、スキルのアップデートを心がけましょう。
クラウドソーシングを活用する
初心者のWebライターにとって、クラウドソーシングサイトは案件を受注し、実績を築く絶好の場です。
Indeedや求人ボックスのような一般的な求人サイトに比べて、「クラウドワークス」や「ランサーズ」のようなクラウドソーシングサイトは初心者向けの案件が豊富にあります。
なお、クラウドソーシングで成功するためのポイントは以下の通りです。
- プロフィールを丁寧に書く:自己紹介文です。第一印象を作る重要な部分です。
- ポートフォリオを必ず載せる:これまで携わった仕事内容を紹介することで、クライアントがあなたのスキルを理解しやすくなります。
- アイコンに画像を入れる:顔写真やデザインされたアイコンを使うことで親しみやすさが増し、信頼感がアップします。
人材選びにはコストがつきものですので、クライアントもライター選びを間違えたくないと考えています。
その点、プロフィールやポートフォリオが整っていると、他のライターよりも目立ちますし、信頼しやすいです。
継続的に営業する
フリーランスのWebライターとして、常に新しい案件を探し続けることは非常に重要です。
理由は、現在の案件がいつ終わるかわからないから、そして、より高単価で好条件の仕事が存在する可能性があるからです。
クラウドソーシングサイトやフリーランス向けの案件マッチングサイトのプロフィールを定期的に更新しましょう。
そして、現在の案件がなくなりそうだと感じた場合は、そのプロフィールをひっさげて積極的に営業することをおすすめします。
成功モデルを見つける
Webライターとして1人で活動していると、自分の進んでいる道が正しいのか不安になることがあります。
その点、目指すべき目標と言えるような成功モデルがあれば安心です。
優秀なWebライターのSNSをフォローしたり、Webライターから成功した人の書籍を読むなどしましょう。
完全に彼らのスタイルを真似る必要はありませんが、自分に足りないスキルや挑戦できそうなアプローチが見えてくるはずです。
甘くないと言われるWebライターで独立する5ステップ
と、思うかもしれませんがそうでもありません。以下の5ステップの通りに進めれば、Webライターとして独立することは十分可能です。
STEP1:最低限の知識を身につける
これからWebライターとして独立したい方にまずオススメしたいのは、最低限の知識武装です。
- Web業界の動向
- Webライターの種類
- ライティングの基礎
最低でもこの3つは押さえておくといいでしょう。特に重要なのがライティングの基礎です。
SEOライターになるのであれば、SEO対策用の書き方を学ぶ必要がありますし、セールスライターになるのであれば、行動心理学を学ぶ必要があります。
ネット上で無料で触れられる情報でもいいですし、本格的に学びたい人は専門書籍を購入するのもありです。
STEP2:単価を無視して経験を積む
経験も実績もないライターに好条件な案件が転がり込んでくることはまずありません。
そのため、最初は単価を無視してでも経験を積むことを優先しましょう。
数をこなせば、ライティングスキルを磨きつつ、得意ジャンルを発見できます。
STEP3:実績の棚卸しをする
経験を積んだら、自分のプロフィールを強化するために実績の棚卸しが必要です。
実績の例
- LPの成約率が●●%
- 売上げ●●%アップに貢献
- ●●のキーワードで検索結果1位を獲得
- 月間PV数●●のサイトを担当など
実績を整理する際に重要なのが、クライアントの立場になって考えることです。
STEP4:単価・時給を上げる
実績の棚卸しをして、プロフィールを強化できたら、高単価・高時給案件に挑戦しましょう。
不採用でも落ち込む必要はありません。
クライアント側からすれば、数ある選択肢の中から最適な人材を選んでいるだけです。
不採用だからといって「自分には価値がないんだ」とは思わないでください。
「今回は縁がなかっただけ」と切り替えて、別の案件に応募しましょう。
STEP5:月額制の継続案件で固める
単発案件をたくさん受注するよりも、月額制の継続案件の割合を増やすことをオススメします。
その方が毎月の売上げの目処が立ちますし、メンタル的にも安定しやすいからです。
また、継続案件であれば、報酬をいただきながら時間をかけて自分を売り込むことができます。
その結果、クライアントから別事業の案件を依頼されたり、新しいクライアントを紹介されたりすることがあります。
webライターが甘くないかは年収・時給の相場でわかる
こちらでは、大手求人サイトの情報と基にWebライターの平均年収や平均時給を紹介します。
正社員
Webライターの正社員の平均年収は約448万円です。
2022年の日本の平均年収が403万円なので、50万円ほど高い数値となります。
派遣社員
Webライターの派遣社員の平均時給は1,700円です。
週5で1日8時間働いたとすると月に27万2000円、年間で326万4000円となります。
アルバイト・パート
アルバイト・パートの平均時給は1079円です。
最低賃金が最も高い東京が1071円ですので、標準的な時給と言えます。
Webライターとして独立するメリット
Webライターには正社員や派遣社員、アルバイトとして働く選択肢もありますが、「独立」もまた選択肢の1つです。
そこでこちらでは、Webライターとして独立するメリットとデメリットを紹介します。
メリット1:時間や場所の制約がない
Webライターは、自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、ノートパソコンとネット環境さえあれば、基本的にどこでも作業が可能です。
好きな時に休んだり、好きな場所に行って仕事をしたり、自由なライフスタイルを送れます。
メリット2:服装も髪型も自由
フリーのWebライターは、服装も髪型も自由です。
就業規則がないので、極端な話、金髪にしたり、Tシャツ短パンで仕事をしたりしても問題はありません。
メリット3:仕事量を自分で調整できる
自分で仕事量を調整できる点もメリットです。
例えば、上半期にたくさん仕事をして、下半期は仕事を減らしてマイペースに減らすこともできます。
メリット4:人間関係のストレスがほぼない
私の場合、毎日自宅で1人で作業をしているので、人間関係のストレスはほとんどないです。
上司に飲みに誘われることもなければ、同僚の愚痴を聞いたり、部下を気に掛けることもありません。
職場での人間関係にわずわらしさを感じている人や、自分の作業だけに集中したい人にはオススメです。
メリット5:高収入を目指せる
Webライターは工夫次第で高収入を目指せます。年収700万円くらいは射程圏内と言えるでしょう。
たとえば、以下のような方法で高収入を目指すことが可能です。
高収入の例
- Webライターとして文字単価を上げる。文字単価5円であれば、3000字の記事を月40本書けばOK
- セールスライターとして成果報酬型の契約をし、成果が出れば年収1000万円超えも現実的
- Webディレクターの仕事に就く。3社と長期契約できれば年収700万円は十分に到達可能
Webライターとして独立するデメリット
Webライターになる主なデメリットは、以下の3つです。
デメリット1:福利厚生がない
フリーのWebライターは、会社員のように福利厚生の待遇を受けられません。
残業手当や家賃手当などがないことはもちろん、年金や健康保険も収入に応じて自分で負担する必要があります。
会社員の場合は手取り金額だけが口座に振り込まれるので、自由にお金を使えますが、フリーランスの場合はそのまま全額を使えるわけではないので注意が必要です。
デメリット2:人との関わりが薄れがち
私のように自宅に引きこもって作業をするWebライターは、人との関わりが薄れがちです。
孤独が苦手な人には合わない働き方と言えます。
デメリット3:運動不足になりがち
基本的にデスクワークなので、運動不足になりがちです。
散歩をしたり、家で筋トレをしたり、ジムに行ったりなど、何かしら意識して運動をする必要がります。
Webライターは甘くない?に関してよくある質問
「Webライターはやめとけ」と言われました。なぜですか?
ネガティブな情報を知っている人からすれば、Webライターになるのを止める気持ちもわかります。
しかし、本人に適性や才能があるかどうかは別の話です。
まずは規模の小さなお仕事から挑戦してみるといいでしょう。
Webライターになるには何から始めればいいですか?
「こうなりたい」と思えるようなモデルとなるライターさんを見つけるといいです。
その人がどういう案件を仕事にしていて、どれくらい稼いでいるのかを調べましょう。
将来像がイメージできる方がモチベーションも維持しやすいはずです。
Webライター未経験者が月30万円目指すのって難しいですか?
決して不可能な金額ではありませんが、難しいかどうかはどれくらいの時間をかけるのかによります。
経験や実績がゼロの状態で初月から月30万円を目指すのは、少々ハードルが高いです。
元々ある程度の文章を書くスキルがあり、スムーズに実績を積むことができれば、数ヶ月で到達することは難しくないでしょう。
まとめ
どのような仕事にもキラキラ輝いて見える部分と、そうでない部分とがあります。ですので、Webライターは甘くないと感じる人がいるのは当然です。
しかし、本記事でお伝えしたように、きちんと段階さえ踏めば、Webライターとして独立することは難しくありません。
「文章を書く仕事がしたい」「文章でご飯を食べたい」という方はぜひ挑戦してみてください。